当社、抗ウイルス剤・炭酸カルシウム配合ポリプロピレン樹脂系成形品について
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する効果を確認
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤 敬太)の100%子会社である積水成型工業株式会社(代表取締役社長:青木 茂樹、以下「積水成型」)は抗ウイルス剤・炭酸カルシウム配合ポリプロピレン樹脂系成形品において、成形品に付着した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン株の減少を確認しました。
【確認効果】
カチオンポリマー系抗ウイルス剤と炭酸カルシウムなどをポリプロピレン樹脂に配合した成形品の抗ウイルス性能試験を一般社団法人日本繊維製品品質技術センターへ委託し、ISO 21702に基づき新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン株への効果を確認しました。その結果、抗ウイルス剤練り込みタイプの成形品においてウイルス数が99%以上減少しました。
*詳細な試験条件などは下記の「試験方法について」をご参照ください。
【試験方法について】
① 試験機関:一般社団法人日本繊維製品品質技術センター(2箇所)
② 試験方法:ISO 21702
③ 試験株:Severe acute respiratory Syndrome coronavirus 2(SARS-CoV-2)
hCoV-19 / Japan / TV38 - 873/2021
④ 試験対象:抗ウイルス剤・炭酸カルシウム配合ポリプロピレン樹脂系成形品
⑤ 測定条件:作用温度 25℃、作用時間24時間
⑥ 感染価測定法:ブラーク測定法
【試験結果について】
図 24時間後の未加工品と抗ウイルス加工品とのウイルス感染値比較
※抗ウイルス活性値が2.0以上の場合に抗ウイルス効果があると判断されます。
【今後の活用が期待される用途・分野】
樹脂製畳表に活用することで、旅館・ホテルや飲食店、公共・福祉施設など不特定多数の人々が集まる場所での衛生環境づくりへの貢献が期待されます。
《ご注意》
積水成型工業株式会社 延伸事業部
TEL:06-6479-0259 FAX:06-6479-0245