【プレスリリース】コンクリート表層品質向上に用いる高撥水性『美(うつく)シート®』の開発
当社は鹿島建設株式会社(東京都港区、社長:中村満義)、東京大学石田哲也教授と共同で、『美しいコンクリートは、品質と耐久性の高いコンクリートである』という考え方のもと、コンクリートの『見栄え』に着目し、さらに美しいコンクリートの実現を目的とした『
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1.背景
コンクリート構造物の耐久性向上には、表層部の品質が極めて重要で、表層部が密実であれば劣化因子が表面から浸透しにくくなり、構造物の劣化、すなわち内部の鉄筋腐食を防ぐことができます。 コンクリートの密実さなどの品質を決定する上で重要な項目の一つに、『養生』が挙げられます。コンクリート打設後の一定期間、適度な温度で十分な水分量を保つことが求められ、この養生工程の良し悪しが表層部の品質に大きな影響を与えます。コンクリートは水とセメントの化学反応によって固まりますが、通常、コンクリートの硬化に必要な水分量はセメント重量に対して22~27%と言われています。したがって、水セメント比50%前後の普通コンクリートであれば、硬化に必要な量以上の水分(余剰水)を有していることになりますが、適切な養生を行わなければブリーディング(打設後に水が分離する現象)や型枠を外した後の表面からの乾燥によって、表層の品質に必要な水分まで奪われてしまい、表層の品質低下を招くことが考えられます。これを防ぐため、近年コンクリートの養生方法として給水養生などの多くの方法が開発、適用されていますが、手間とコストがかかるため、より合理的な養生方法が求められていました。
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3.今後の展開
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今後におきましては、開発したこの技術をコンクリート構造物全般へ展開し、構造物の品質向上を目指して行くことにより樹脂シート需要のさらなる拡大に繋がるものと考えております。
[この件に関するお問い合わせ先]
積水成型工業株式会社
・大阪本社/綜合企画部 tel.06-6347-0678 担当:矢野
・東京/押出事業部 東日本押出営業所
tel.03-6837-0300 担当:栗山/前園(まえぞの)