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容器コラム/資源やスペースを節約するバッグインボックスとは
バグインボックス(Bag-in-Box)は、液体を保存・運搬するための包装ソリューションです。近年、その利便性と環境への配慮から、さまざまな分野で注目を集めています。本ページでは、バッグインボックスの基本的な構造や利便性、環境への影響、用途、選び方、そして未来について詳しく解説します。持続可能な包装技術としてのバッグインボックスの魅力を理解し、最適な選択をするための参考にしてください。 バッグインボックスとは、バックインボックスの基本 バッグインボックスは、内袋(バッグ)と外箱(ボックス)から構成される包装形態です。内袋はポリエチレン(PE)や多層フィルムなどの素材で作られたフレキシブルなバッグで液体を漏れなく保存します。外箱は段ボールやプラスチック製で、内袋を保護し、運搬時の衝撃から守ります。この二重構造により、バッグインボックスは液体の保存性と運搬性を高めています。 バッグインボックスの利便性 バッグインボックスの最大の利点は、その利便性にあります。外箱がしっかりとした構造を持つため、持ち運びが簡単で、輸送時など液体がこぼれる心配がありません。また硬質の容器と比較して、バッグインボックスは充填前、使用後は折りたたむことが可能なので、在庫スペースや廃棄物の量を減らすことが可能です。空容器の調達から最終消費地での廃棄まで各場面で効率の良い容器と言えます。 バッグインボックスの環境への影響 バッグインボックスは、環境への影響を最小限に抑えるために設計されています。バッグインボックスは軽量でかつ折りたたむことが可能なため他の硬質容器と比較して輸送効率が良く、輸送時のエネルギー消費を削減し、二酸化炭素排出量の低減にも寄与します。また廃棄時にも小さく折りたためることで廃棄物量を減らすことが可能です。バッグインボックスは環境保護の観点からも高く評価されています。 バッグインボックスの用途 バッグインボックスは、さまざまな用途で利用されています。食品分野では、調味料の液体食品などの保存に広く使用されています。また工業用液体や化学製品の保存にも適しており、腐食性のある液体や高粘度の液体にも対応可能です。また、キャンプやアウトドア活動での水の持ち運びや、災害時の非常用水の保存などでも使用されます。 セキスイのバッグインボックス(ロンテナー) 積水成型ではロンテナーという製品名でバッグインボックスを生産販売しております。発売以来、工業薬品から食品、精製水、乳製品、医療品などの多彩な業界で使用いただいております。当社のバッグインボックスはブロー成形という成型方法で作られており、立体構造の自立しやすい形状を実現しています。さらに自動検査ラインによる全数リーク検査を実施し液漏れリスクを低減しています。 ブロー成形に関してはこちらに詳しく紹介しています。 ロンテナー(バッグインボックス)詳細ページ
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容器コラム/安全な輸送、保管を実現するUN容器とは
UN容器とは、国際連合(UN)が定めた基準に適合した容器のことを指します。UN規格対応容器と呼ばれることもあるこれらの容器は危険物の輸送や保管時の安全性を確保するため厳しい基準を満たしています。本ページでは、UN容器の概要、使用される場面、そして選び方について簡潔に解説します。 UN規格とは UN規格とは、国際連合が制定した危険物の輸送に関する国際的な基準です。日本では日本舶用品検定協会でUN準拠指定検査(落下・耐衝撃性・材料性能等)を合格することで、UN規格認定容器と認められ「UNマーク」が付けられます。UNマークがない容器は原則、危険物の海上輸送はできません。UN容器は耐衝撃性・耐薬品性において信頼性の高い容器と言えるため、国内輸送や保管においても安心して使用いただけます。 UN容器の特徴 高耐久性:耐薬品性があり、衝撃や圧力に対して高い耐久性を持っています。 漏れ防止:内容物が漏れないように設計されています。 識別表示:容器にはUNマークが表示され、規格に適合していることが一目でわかります。 UN容器の使用用途 国際輸送:危険物を国際海上輸送する際には、原則UN容器が必須です。 保管:危険物を安全に保管するためにUN容器が使用されます。漏れや破損による事故を最小限に抑えることができます。 廃棄物処理:危険な廃棄物を処理する際にも信頼性の高いUN容器が使用されます。作業者や環境への影響を抑えることができます。 UN容器の試験方法の例 UN容器は、危険物の輸送や保管において安全性を確保するために欠かせない存在です。定められた各種の試験をクリアすることで初めてUN容器として認定されます。 試験にあって「調質」と呼ばれる前準備を実施します。代表3薬品(酢酸・硝酸・灯油)を充填した状態で常温で6ヵ月または40℃で35日間保管した調質した容器を使って以下のような試験方法、基準で試験を行います。 劣化モードは(酢酸:ESCR 硝酸:酸化劣化 灯油:膨潤)となります。代表3薬品よりも劣化度が高い薬品に関しては実液での調質が必要となります。 UNマーク記号表示の見方 UN容器にはUNマークが刻印されます。表示方法は以下の図ようなルールとなっています。UN表示は容器及び包装の記号(容器コードやUN容器コードと呼ばれることもあります)から始まり数字やアルファベットで表示されます。その表示内容から容器タイプや性能など様々な情報を確認することができます。 UN表記の例1 UN表記の例2 まとめ UN容器は薬液の安心、安全な輸送や保管に欠かせない信頼性の高い容器です。UN容器を選択して信頼性ある輸送を実現しましょう。積水成型では小型のクリーンボトルからクリーンドラムまで各サイズでUN規格を取得したクリーン容器をラインナップしています。UN容器をお探しの際は気軽にお問合せください。 クリーン容器特設ページ
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容器コラム/高純度薬液の保管、輸送に最適なクリーン容器とは
高純度薬液は半導体製造や電子材料の分野で欠かせない重要な薬液です。これらの薬液を適切に保管し、輸送するためには、クリーン容器の選定が非常に重要です。クリーン容器とは、異物パーティクルが管理された生産環境で製造され、金属成分などの溶出の少ない原料を使用した容器のことです。本ページでは、高純度薬液の保管と輸送に最適なクリーン容器について解説します。 高純度薬液の特性と保管・輸送の課題 高純度薬液は非常に高い純度を保つ必要があり、微細な不純物が製品の品質に大きな影響を与えます。製造過程から最終使用までの一貫した品質管理が不可欠です。 不純物の混入防止 高純度薬液は微量の不純物でも品質に影響を与えるため、容器の選定や取り扱いにおいて不純物の混入を防ぐことが重要です。密閉性の高い容器を使用し、取り扱い時には清潔な環境を保つことが求められます。 環境管理 高純度薬液は環境変化にも敏感であることが多く、薬液の性質に適した温度や湿度、光などの輸送、保管環境管理が必要です。 輸送時の振動や衝撃への対応 輸送中の振動や衝撃は薬液の品質、安全な輸送、保管に影響を与える可能性があります。耐衝撃性に優れた素材を使用した容器や危険物輸送規格(UN規格)を使用して輸送中のリスクを抑える必要があります。 クリーン容器の選び方 1.材質の選定クリーン容器の材質は、薬液との相性が重要です。薬液に対して化学的に安定であり、また容器原料由来の溶出成分などで薬液を汚染しないことが重要です。 2.異物パーティクルの管理クリーン容器は異物パーティクルが管理された生産環境で製造される必要があります。これにより容器からのコンタミネーションを防ぎ、薬液の品質を保つことができます。薬液の種類によってはさらに容器を洗浄してから使用される場合もあります。 3.容器の設計と構造容器の設計には密閉性や強度、取扱いのしやすさ、薬液の残液低減など工夫が必要です。また高純度薬液には危険物に該当する薬液も多く、その場合には危険物輸送の基準に合格した強度の容器の選択が必要です。 4.サイズと容量の選定ラボサイズから量産サイズまで使用する薬液の量や輸送方法に適切なサイズ、容量の容器を選択することが重要です。薬液の開発段階から量産を想定し量産時と同じ材質の容器選定をすることで、量産時の容器評価が短縮されることもあります。 セキスイのクリーン容器 1.クリーンなポリエチレン原料セキスイのクリーン容器の内面には金属溶出の少ないクリーンなポリエチレン原料を使用しています。ポリエチレンは各種薬液への耐性も強く、安心してご使用いただけます。 2.パーティクル、異物管理の徹底積水成型のクリーン容器工場は徹底したクリーンな環境で運営されています。生産される容器の清浄度は、例えば200Lドラムの場合で0.5μmのパーティクルが10個/ml以内の管理で生産されていいます。 3.UN規格(国際的な危険物輸送規格)対応や残液低減など優れた設計力危険物輸送に必要なUN規格に対応した容器を1L以下のクリーンボトルから200Lサイズのクリーンポリドラムまで各サイズでラインナップしています。また容器設計力で薬液の残液低減など、お客様の課題を解決します。 4.クリーンエネルギーでの生産GHG排出低減を目指し積水成型の工場では製造時に使用する電力の再生可能エネルギーへの変換を進めています。2025年4月より100%再生可能エネルギーでの生産を予定しています。 クリーン容器特設ページ
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積水成型工業ホームページリニューアルのお知らせ
平素は積水成型工業ホームページをご利用いただきまして、有難うございます。 2025年1月7日に弊社のホームページをリニューアルいたしました。お客様がより快適にご利用いただけるよう、デザインの刷新や新機能の追加をしております。 <主な追加機能>・スマートフォンでの閲覧の対応・各製品カタログのダウンロード・新着情報ページの充実(展示会やコラムなどで情報を発信いたします)・リクルート専用サイトを開設(https://recruit.sekisuiseikei.co.jp/) お客様により良いサービスをご提供したいと考えております。今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
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Inquiries on English sites(英語サイトのお問い合わせ)
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