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3社合併の成果となる製品開発を!

「美草」を開発した当社 積水成型工業(株)は、積水化学工業(株)のプラスチック成形関連子会社3社が81年に合併してできた。
だが、旧3社間の融合がなかなか進まなかった。当時の社長が91年、「合併の成果と言える商品を」と、プラスチックの一種、ポリプロピレンの繊維で作る畳表に注目。
全社的なチームをつくり、製品を開発、早速発売した。

3社合併の成果となる製品開発を!

クレーム発生と改良の日々 ~「イ草」を学び研究に没頭~

だが、弾力性がなくなるのが早く、1年後には「もうへたった」といった苦情が殺到。大量の自主回収に追い込まれた。
イ草の畳表は、弾力性が5年もつとされる。その秘密を知るために、応用科学の技術者らが研究を重ねた。

イ草の表面には、千本もの筋がある。それに似せて、繊維の表面に溝を入れてあった。
しかし、溝が深すぎて、表面がつぶれやすく、弾力性が失われていることが分かった。
溝を浅くし、その本数を増やすために、金型技術を駆使して、改良を重ねた。
「弾力性、吸水性、滑りにくさなどでイ草に負けない」という自信作までに5年かかった。

クレーム発生と改良の日々 ~「イ草」を学び研究に没頭~

「美草」と「イグサ」の比較(イメージ)